コチラは、金子みすずさんの詩「蜂と神さま」に、作曲家大森俊之さんが音をつけてくれた、スペシャルな歌です。2012年にリリースした「Dear My Land」に入っている曲ですが、とても気に入っていて、夏が来ると、歌っています。
この詩を最初に見つけたのは、ずっとずっと昔。どこかの山小屋に置いてあった、古い雑誌に載っていたものを見つけて、しばらく身動きできないほど感動しました。その場で暗唱したのですが、いつか曲がついたらいいな、と思って、かなりの年月が流れ…。
2021年、東北大震災の後、日本の土地の美しさを歌いたいなあ、と思って「Dear My Land」を作った時、この詩を思い出しました。大森さんは、子供の歌もたくさん作っていらっしゃるので、深遠な大きな世界の歌を、シンプルに歌いやすく、かわいく仕上げてくださいました。この詩の持つフラクタルな世界も、メロディに置き換わっていて、さすがです。
一緒に歌ってくれた子供たちも、あれから9年。大きくなっただろうな。元気かな。
最近では、山が崩されたり、海が汚れたり、野生動物や、人と生きてくれている動物たちが、ひどい目にあったり、命が大事にされていないニュースを聞くと、とても辛いですが、こんな詩を書いた方が、かつていて、そして彼女の詩が大好きな人が後をたたないことを希望に感じます。命を大事にすることを、もう一度思い出していく、そんな文化を作っていきたい。大きなテーマかもしれないけど、自分にできることを、1つずつでも、少しずつでも、やっていきたい。そんな風に思うのです。
さて、動画は初めて自分で作ってみました。わりとめちゃくちゃですが、どうでしょうか…😅もっとステキな動画をつけてくれる方がいたら、もちろん大喜びで大歓迎💓
ちなみに、おまけですが、金子みすずさんの詩で、好きなものはたくさんありますが、もう1つご紹介。
「遊(あす)ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。
そうして、あとで
さみしくなって
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。
ね。すてきでしょう☺️
ではでは。「はちと神さま」。歌も楽しんでいただけたら幸いです。
蜂はお花の中に
お花はお庭の中に
お庭は土塀の中に
土塀は町の中に
町は日本の中に
日本は世界の中に
世界は神様の中に
そうして
そうして
神様は
小ちゃな蜂の中に